狭小住宅はみじめ?かわいそう?ネガティブな噂の真相を解説!極小住宅で後悔しないための間取り対策も紹介
「狭小住宅はみじめ?かわいそう?」
「極小住宅で後悔しないための間取りを教えて。」
一級建築士、職人歴10年、宅建士の経歴を持つ『住宅のプロ』である僕が解説します。
都心部での土地の高騰や、コンパクトな暮らしへの関心の高まりから、狭小住宅が注目されています。
しかし、「狭小住宅は狭くてかわいそう」「生活しにくい」といったネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。
この記事では、狭小住宅のメリット・デメリットを具体的に解説し、後悔しないための間取り対策をご紹介します。
【狭小住宅はみじめといわれる理由】
1戸当たりの床面積を時系列で見ると、年々狭くなっています。
「30坪未満の家」も増えているので、極小住宅でも気にすることはありません。
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狭小住宅とは敷地面積50平方メートル以下の家
狭小住宅とは、簡単に言うと、敷地が非常に狭い住宅のことです。
もう少し具体的に言うと、敷地面積が50平方メートル以下の住宅を指すことが多いでしょう。
これはあくまでも一般的な目安であり、厳密な定義があるわけではありません。
例えば、都心部の一軒家のように、土地の値段が高く、広い土地を手に入れることが難しい場合に、狭小住宅を選ぶ人が増えています。
また、コンパクトな暮らしをしたいという人からも注目されています。
狭小住宅はみじめといわれる理由
狭小住宅は、その名の通り、一般的な住宅に比べて敷地面積や建物自体が狭い住宅です。
そのため、「狭くて窮屈」「生活しづらい」といったイメージを持たれがちです。
小さい家しか建てられないと思われる
昔から日本では、一軒家といえば庭付きで広々とした空間をイメージする人が多く、住宅の広さは豊かさの象徴と捉えられてきました。
そのため、狭小住宅は、経済的な理由から大きな家を建てられないという誤解を受けることがあります。
しかし、狭小住宅を選ぶ理由は経済的な理由だけではありません。
経済的な理由だけでなく、ライフスタイルや価値観、土地の状況など、様々な要因によって狭小住宅を選ぶ人がいます。
狭くて圧迫感がすごい
狭小住宅では、限られたスペースの中で生活するため、どうしても窮屈さを感じてしまうことがあります。
また、家具の配置にも工夫が必要で、少しでもスペースを広く見せるための工夫が求められます。
例えば、リビングに大きなソファを置きたいと思っても、部屋の広さとのバランスが難しく、諦めざるを得ないケースもあるでしょう。
窓の大きさや数も、圧迫感に大きく影響します。
窓が少ない狭小住宅では、光が十分に差し込まず、部屋が暗く感じられ、閉塞感が強まってしまうことがあります。
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生活動線がスムーズでない
狭小住宅では、限られたスペースの中で快適に暮らすために、家具の配置や動線を工夫することが重要です。
しかし、これらの工夫が不十分な場合、生活動線が妨げられ、日常生活にストレスを感じる可能性があります。
また、家具の配置によっては、部屋の中を自由に動き回ることが難しくなり、生活動線が妨げられることがあります。
メンテナンスに費用がかかる
狭小住宅は、限られた土地に建てるため、3階建てになることが多く、一般的な住宅よりも構造が複雑になりがちです。
そのため、将来的に外壁塗装や屋根の修理など、メンテナンスが必要になった場合、費用が高くなる可能性があります。
3階建ての狭小住宅は、屋根の勾配が急だったり、複雑な形状をしていることが多く、高所で作業を行う必要があります。
そのため、足場を組むなど、特別な設備が必要となり、費用が高くなる傾向です。
一般的に、3階建ての住宅の足場費用は、2階建ての住宅の足場費用に比べて、平米あたり100円~200円ほど高くなることが多いと言われています。
階段での移動が大変
狭小住宅は、限られた土地を有効活用するため、3階建てになることが多く、階段の上り下りが多くなります。
特に、高齢者や小さな子供がいる世帯では、この階段の上り下りが大きな負担となる場合があります
寝室やリビングなどが階に分かれている場合、頻繁に階段の上り下りをしなければなりません。
頻繁に行き来する空間は同じ階にまとめておきましょう。
車を停めるスペースが狭い
そもそも土地が狭いので、住宅だけでなく、駐車場まで十分なスペースを確保することが難しい場合があります。
そのため、3階建ての住宅では、1階部分を駐車場として利用する「インナーガレージ」が人気です。
十分な広さの居住スペースを確保するだけでなく、雨の日や雪の日でも、家の中から直接車に乗り降りできるため、濡れる心配がありません。
地震に弱い
3階建て住宅は、平屋や2階建ての住宅に比べて、地震の揺れの影響を受けやすいという特徴があります。
これは、建物の高さが増すことで、地震の際に建物全体が大きく揺れやすくなるためです。
そのため、3階建て住宅を建てる際には、平屋や2階建ての住宅に比べて、より強固な耐震構造にする必要があります。
具体的には、
- 建物の骨組みを強化する: 柱や梁を太くしたり、数を増やしたりすることで、建物の強度を高めます。
- 耐震壁を増やす: 壁に構造用合板や石膏ボードなどを貼ることで、建物の変形を抑えます。
- 免震・制振装置を設置する: 地震の揺れを吸収したり、振動を抑制したりする装置を取り付けることで、建物の被害を軽減します。
これらの対策を行うためには、より多くの建材や手間が必要となるため、建築コストも高くなります。
狭小住宅は将来的に売れない
狭小住宅は、土地が狭いという特徴から、一般的な住宅に比べて将来売却しにくいというイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
狭小住宅の需要は、近年高まっています。
駅や商業施設へのアクセスが良い、人気のエリアにあるなど、立地条件が良い場合は、狭小住宅であっても高値で売れる可能性があります。
1戸当たりの床面積を時系列で見ると、年々狭くなっています。
「30坪未満の家」も増えているので、極小住宅でも気にすることはありません。
極小住宅の建設が得意なハウスメーカーもあります。
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狭小住宅はみじめじゃない!理由
狭小住宅は狭さというイメージが先行しがちですが、そのデメリットを補って余りある魅力がたくさんあります。
立地がいいところに家を建てられる
狭小住宅を選ぶ大きなメリットの一つに、人気の高いエリアや駅近など、便利な場所に家を建てられるという点が挙げられます。
一般的に、駅近や人気のエリアは土地の価格が高騰しがちです。広い土地に家を建てるとなると、高額な土地代がネックとなるケースも少なくありません。
しかし、狭小住宅であれば、必要な土地の面積が少なくて済むため、高額な土地でも比較的抑えた予算でマイホームを実現できます。
「憧れの街で暮らしたい」「通勤や通学に時間をかけたくない」という方には、狭小住宅は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
土地の費用を抑えられる
狭小住宅は、土地の費用を抑えることで、住宅の質を高めることができるという大きなメリットがあります。
近年、都市部では、土地の値段が高騰しており、広い土地に家を建てるのは難しいと感じる方が増えています。
狭小住宅を選べば、必要な土地の面積が少なくて済むため、土地にかかる費用を大幅に抑えることができます。
さらに、節約できた費用を、住宅本体に充てることができ、例えば、高性能な断熱材を使用したり、最新設備を取り入れたりといったことが可能です。
固定資産税・都市計画税が安い
200平方メートル以下の土地に建てられた住宅は「小規模住宅用地」とみなされ、税金の計算方法が異なります。
- 固定資産税: 小規模住宅用地の固定資産税は、一般的な住宅用地の6分の1
- 都市計画税: 小規模住宅用地の都市計画税は、一般的な住宅用地の3分の1
つまり、狭小住宅の方が、さらに税金の負担が軽くなるということです。
さらに、スキップフロアや中2階を取り入れている場合は、これらの部分は床面積に含まれないため、実際の広さよりも税金が安くなります。
家族と過ごす時間が増える
狭小住宅は、ただ単に家が小さいだけでなく、家族の関係性を深めるという、意外なメリットも持っています。
広い家に住んでいると、家族一人ひとりがそれぞれの部屋にこもりがちになり、家族との触れ合いが少なくなってしまうことがあります。
しかし、狭小住宅では、限られた空間で生活するため、自然と家族が一緒に過ごす時間が増えます。
例えば、リビングでテレビを見たり、食事をしたりする際、家族全員が同じ空間にいるため、ちょっとした会話やコミュニケーションが生まれやすくなるでしょう。
コンパクトな暮らしを送れる
狭小住宅は、より質の高い暮らしを実現するための選択肢の一つとして注目されています。
従来の家は、広い空間を持つことが豊かさの象徴とされてきました。
しかし、広すぎる空間は、かえって生活の質を下げる可能性もあります。
例えば、広い部屋に物が散らかりやすく、掃除が大変になったり、冷暖房費がかさむといった問題が生じる場合があります。
一方、狭小住宅は、限られたスペースの中で暮らすことで、本当に必要なものだけに囲まれたシンプルな暮らしを送ることができます。
モノよりも質の高い暮らしを追求したい人におすすめです。
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後悔しないためには、どれだけ家づくりの情報を集めることができるのがポイントです。
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極小住宅で後悔しないための間取りプラン
極小住宅は、限られたスペースを最大限に活用し、快適な暮らしを実現するための工夫が重要です。
ここでは、極小住宅の間取りプランで後悔しないためのポイントをいくつかご紹介します。
間取りを細かく区切らない
極小住宅では、部屋を細かく区切りすぎると、圧迫感を感じてしまい、狭く感じてしまいます。
できるだけ壁を減らし、開放感のある空間にしましょう。
特に、家族が長時間過ごすリビングやダイニングは、柱や壁を極力避けて、1つのLDKにすることをおすすめします。
タテ方向に広がりをつくる
狭小住宅では、限られた床面積を有効活用することが大切です。
そこで注目したいのが、天井の高さを利用した空間設計です。
一般的に、天井を高くすることで、部屋がより広く感じられるという効果があります。
これは、視覚的な錯覚を利用したもので、天井が高い空間では、視線が上へと伸び、より開放的な印象を与えることができます。
具体的には、リビング階段や吹き抜け、勾配天井、高天井といった手法が有効です。
天井が高いと高級感もあるしね!
屋上・中庭をつくる
土地が狭い狭小住宅の場合、庭や駐車場を確保するのは難しいケースがほとんどです。
そんな狭小住宅でも、屋上や中庭を作ることによって、プライベートな屋外空間を手に入れることができます。
特に、3階建ての住宅の場合、構造上、陸屋根(ろくやね)を採用することが多いです。
そのため、3階建て住宅であれば、比較的簡単に屋上テラスを設けることができます。
高級感を感じるデザインにする
狭小住宅だからといって、デザイン性を諦める必要はありません。
むしろ、限られたスペースだからこそ、素材やデザインにこだわり、高級感のある空間を作り出すことができます。
外壁に凹凸のある素材や、深みのある色合いを取り入れることで、単調な外観に変化を加え、高級感を演出できます。
例えば、レンガ調のタイルや木目調のサイディングなどを組み合わせることで、奥行きのある表情を生み出すことができます。
玄関灯や外壁に埋め込む照明など、照明計画も重要です。間接照明やスポットライトなど、照明計画によって、空間の雰囲気が大きく変わります。
漆喰や珪藻土といった自然素材も、高級感を感じさせるのでおすすめです。
狭小住宅はみじめ?かわいそう?ネガティブな噂の真相を解説!まとめ
狭小住宅に対する「みじめ」「かわいそう」といったネガティブな意見は、人々の好みや価値観の違いから生まれるものです。
狭小住宅は、決して「みじめ」や「かわいそう」なものではなく、むしろ、コンパクトで機能的な暮らしを追求したい人にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
【狭小住宅はみじめといわれる理由】
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家づくりは、情報戦です。
実は、ハウスメーカー選びで後悔したという声は後を絶ちません。
理想の家とは程遠い現実…そんなことになったら、本当に辛いです。
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後悔しないためにも、複数のハウスメーカーを比較検討することが大切です。
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