リビングドア「ガラス」って後悔しない?
失敗しないためのポイントはある?
一級建築士、職人歴10年、宅建士の経歴を持つ『住宅のプロ』である僕が解説します。
おしゃれな印象になると「ガラス製のリビングドア」を採用する家も増えています。
しかし、ガラスの種類や選び方を間違えると、のちのち後悔してしまうこともあるようです。
この記事では、「リビングドアをガラスにして後悔した」という声から、よくある後悔ポイントと、それを避けるための解決策を徹底的に解説します。
【リビングドアガラスにして後悔した瞬間】
- ガラスが割れてしまった
- ドア本体の価格が高い
- ガラスの汚れが目立ち、掃除が大変
- 遮熱・断熱効果が低く、冷暖房費がかかる
- プライバシーが確保できず、落ち着いて過ごせない
- 防音性が低く、リビングの声が丸聞こえだった
リビングドアガラスで後悔しないためには、安全性とデザイン性のバランスが重要です。
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リビングドアを「ガラス製」にして後悔した6つの瞬間
- ガラスが割れてしまった
- ドア本体の価格が高い
- ガラスの汚れが目立ち、掃除が大変
- 遮熱・断熱効果が低く、冷暖房費がかかる
- プライバシーが確保できず、落ち着いて過ごせない
- 防音性が低く、リビングの声が丸聞こえだった
ガラスが割れてしまった
ガラスドアは、子供がボールで遊んでぶつかった、ペットが走り回ってぶつかったなど、思わぬアクシデントで割れてしまうことがあります。
昔は、割れてしまうガラスが使われていたので、ドアガラスは避ける住宅が多かったようです。
今の住宅は、通常のガラスの3倍~5倍の強度を持つ強化ガラスが一般的になっています。
割れにくくなっているってことね。
強度がある複層ガラスやLow-Eガラスなども使われていますよ。
ドア本体の価格が高い
ガラス付きのリビングドアは、価格も高くなる傾向です。
大きな一枚ガラスを使用したり、特殊な加工を施したりすると、費用はさらにアップします。
シンプルなデザインのドアに比べて、おしゃれなガラスを使ったドアは、価格が2倍から3倍になることもあります。
ガラスの汚れが目立ち、掃除が大変
指紋がガラスに付くと、気になりますよね。
リビングドアは、汚れやすい部分なので、ドアガラスはこまめな掃除が必要です。
汚れやすいのは、大変よね。
汚れが目立ちにくいガラスの種類もありますよ。
遮熱・断熱効果が低く、冷暖房費がかかる
ガラスの種類によっては、断熱性が低く、冷暖房効率が悪くなることがあります。
気になる方は、断熱性の高いペアガラスやLow-Eガラスを選んでおきましょう。
プライバシーが確保できず、落ち着いて過ごせない
透明なガラスだと、外から室内が見えやすく、プライバシーが確保できません。
特にリビングと玄関が一直線の場合は、来客からすぐに見えてしまいます。
すりガラスや曇りガラス、フィルムを貼ったガラスなど、視界を遮るタイプのガラスを選ぶのがおすすめです。
防音性が低く、リビングの声が丸聞こえだった
ガラスドアを選んだものの、思っていたよりも音が漏れてしまい、困っている人も少なくありません。
玄関の靴音が響いたり、廊下の人の声が丸聞こえになったりすることがあります。
特に、静けさを求める空間には不向きなので、設置する場所は注意しましょう。
リビングで静かに過ごしたい時は困るかも…。
リビングドア「ガラス」にするメリット
リビングドアを「ガラス」にするメリットも、もちろんあります。
- おしゃれな雰囲気になる
- 明るく開放的な空間になる
- 防犯性がアップする
おしゃれな雰囲気になる
ガラスの種類やデザインによって、部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。
枠の色や素材も選ぶことで、よりコーディネートの幅が広がります。
明るく開放的な空間になる
ガラスから、自然光が入り込み、部屋全体が明るく開放的な雰囲気になります。
壁で仕切られたような閉塞感がなくなるので、部屋を広く見せてくれる効果も期待できます。
リビングだけでなく、廊下まで明るくなります。
リビングも広く見えるね。
防犯性がアップする
リビングにガラスドアを設置することで、室内から廊下の様子がみえるので、防犯対策にもつながります。
子供の様子をリビングから見守ることができ、子供部屋から玄関への出入りを、リビングから確認することができます。
リビングドアをガラスにしたいんだけど、後悔したくない。
一度、建築のプロに相談してはどうでしょうか。
タウンライフをはじめとした不動産情報サイトでは、家づくりを無料で相談できるサービスを提供しています。
下記の記事にタウンライフを利用する時のポイントをくわしく解説しているので、ぜひ合わせてお読みください。
リビングドアガラスで後悔しないためのポイント
ここからは、リビングドアガラスで後悔しないためのポイントを解説します。
- 安全性の高いガラスを選ぶ
- ライフスタイルに合ったガラスを選ぶ
- インテリアに合ったデザインを選ぶ
- お手入れのしやすいガラスを選ぶ
- ガラスドアの位置に注意する
- ソフトクローズをつける
安全性の高いガラスを選ぶ
今は、通常のガラスの3倍~5倍の強度を持つ強化ガラスが採用されているので、割れることは少なくなっています。
ガラスの強度は十分か確認しておきましょう。
万が一に備えて、飛散防止フィルムを貼ると、割れても破片が飛び散りにくいので、小さなお子様やペットがいるご家庭におすすめです。
ライフスタイルに合ったガラスを選ぶ
好みやライフスタイルに合わせて選んでください。
- 透明ガラス(フロートガラス):見慣れた普通のガラス。厚みが厚いほど強度が増します。
- すりガラス: 光は通すが、外から室内は見えにくい。
- フロストガラス: 磨りガラスに化学処理をしたもので、汚れにくいのが特徴。
- Low-Eガラス: 遮熱・断熱効果が高く、ガラス面が大きい場合におすすめ。
ガラスの種類のおすすめはある?
リビングは、外から室内が見えにくい「すりガラス」や「フロストガラス」がおすすめですね。
インテリアに合ったデザインを選ぶ
- クリアガラス: シンプルで開放的な空間になる。
- 色ガラス: インテリアのアクセントになるカラフルなガラスも人気。
- 模様入りガラス: 格子模様や波模様など、たくさんのデザインがある。
ガラス選びは、リビングの雰囲気を大きく左右します。
ガラスは、どちら側からでも視界が通るため、両面を確認してインテリアに合ったデザインを選びましょう。
お手入れのしやすいガラスを選ぶ
フラットなガラスは、汚れが溜まりにくく、拭き取りやすいのが特徴です。
指紋や手垢などが目立ちやすいので、注意しましょう。
表面に凹凸があるガラスは、汚れが目立ちにくく、掃除の手間を軽減できます。
お手入れが気になる方は、格子模様などの模様が入ったガラスを選びましょう。
ガラスドアの位置に注意する
リビングドアをガラスにする場合は、ドアの設置場所に十分注意しましょう。
特に、透明なガラスを使用したい場合は、玄関からの視線を遮る工夫が必要です。
すりガラスやフロストガラスなど、視線を遮るタイプのガラスがおすすめです。
玄関から丸見えはちょっと落ち着かないもんね!
ソフトクローズをつける
ソフトクローズ機能とは、ドアがゆっくりと閉まる機能のことです。
ドアがゆっくりと閉まるため、ドア本体への負担が少なく、ガラスへの衝撃も軽減されます。
ガラスドアの場合、勢いよく閉まるとガラスに衝撃が加わり、ヒビが入ったり割れたりする可能性があります。
特にリビングのドアは、家族の出入りやペットの行き来など、頻繁に使用される場所です。
1万円程度なので、付けておいた方がより安心です。
これらのことを考慮せずにリビングドア「ガラス」を選んでしまうと、後から「もっとこうすればよかった」と後悔してしまいます。
リビングドア「ガラス」のよくある質問【FAQ】
リビングドアのガラスが割れた場合、どうすればいいですか?
ほとんどのメーカーでは、ガラス部分のみ交換することはおこなっていません。
ガラス部分のみ交換をご希望の場合は、ガラスの種類や破損状況によって対応が異なります。
専門業者に相談することをおすすめします。
リビングドアガラスのお手入れ方法を教えてください。
リクシルでは、ガラス面のお手入れは、基本的に水拭きで十分と記載がありました。
乾いた布で拭き上げるだけで、多くの汚れは落とせます。
もし、水拭きだけでは落ちない頑固な汚れがある場合は、中性洗剤を水で薄めたものを使いましょう。
リビングドア「ガラス」で後悔しないため、ガラス選びは慎重に!
この記事では、リビングドアを「ガラス製」にして後悔した瞬間と、リビングドアガラスで失敗しないためのポイントを解説しました。
- ガラスが割れてしまった
- ドア本体の価格が高い
- ガラスの汚れが目立ち、掃除が大変
- 遮熱・断熱効果が低く、冷暖房費がかかる
- プライバシーが確保できず、落ち着いて過ごせない
- 防音性が低く、リビングの声が丸聞こえだった
ガラスドアのデメリットを考えられていなかったのが後悔ポイントにつながっています。
この記事で紹介した情報を参考に、ご自身のライフスタイルやお部屋の雰囲気に合わせたガラスドアを選んでください。
実際に家づくりとなると、住宅設備選びやプランニングなど、多くの疑問が湧いてくるかと思います。
そんな時は、プロの意見を聞くことがおすすめです。
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