天窓はやめとけって本当?最悪?後悔する前に知っておくべきこと【メリット・デメリットを徹底解説】
「天窓はやめたほうがいい?」
「天窓は雨漏りして最悪ってほんと?」
一級建築士、職人歴10年、宅建士の経歴を持つ『住宅のプロ』である僕が解説します。
天窓は、部屋に自然光を取り入れ、開放的な空間を作り出す魅力的なインテリアですが、「天窓で後悔した」「天窓やめとけ」といった声も目にします。
設置後の後悔を防ぐためには、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
この記事では、天窓のメリット・デメリットを詳しく解説し、後悔しないための天窓選びのポイントをまとめました。
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天窓はやめとけ?最悪?と言われやすい4つのデメリット
天窓はデメリットが目立ちやすいため「天窓やめとけ」と言われやすいようです。
ここでは、天窓のデメリットについて解説します。
夏場の暑さ
夏場の日中は、天窓から太陽光が直接室内に降り注ぎ、室温が上昇する可能性があります。
天井に窓があるので、直接日光が入ってきてしまいます。
なんだか暑そうね…。
天窓だけが原因ではありませんが、室温が上がる原因のひとつです。
冬の寒さ
同じく、冬場は、天窓から冷気が侵入し、室温が低下する可能性があります。
最近の住宅は、断熱性が高いため、暖房を利用する限り、大きな問題にはならないでしょう。
雨漏りのリスク
経年劣化による天窓の雨漏りも考えられます。
長年の風雨にさらされることで、シーリング材の劣化やパッキンの損傷などが起こり、雨漏りの原因となることがあります。
定期的な点検とメンテナンスを行うことで、雨漏りを防ぐことはできますが、専門業者に依頼するため費用がかかってしまいます。
天井に設置するから、リスクはあるよね…。
正しく設置すれば、問題ないことがほとんどです。
固定資産税が高くなる
天窓は、設置すると固定資産税が高くなります。
固定資産税は、建物の構造や設備によって金額が変わります。
天窓もその一つで、天窓を設置すると固定資産税が高くなる仕組みになっています。
固定資産税をあまり上げたくない場合は、固定式の天窓を選ぶのがおすすめです。
固定式の天窓は、開閉式に比べて評価点が低いため、数百円程度ですが固定資産税を安く抑えることができます。
固定資産税が上がるのは盲点だったね。
グレードの高い豪華な設備は固定資産税が高く算出される傾向です。
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天窓の4つのメリット
一方で、天窓を設置するメリットはたくさんあります。
開放感がある
天窓を設置することで、部屋の印象は大きく変わります。
モデルハウスで設置されているのを見て、「天窓っていいな。」と感じた方も多いのではないでしょうか。
天窓から差し込む自然光が室内を明るくしてくれるので、家の中にいても開放感が感じられますよね。
側面の窓と異なり、家の中からカーテンなどで隠さなくてもよいので、周囲の視線を気にせずリラックスできるのも嬉しいメリットです。
採光がとれる
よく天窓が設置されるケースは、採光が十分でない立地の場合です。
両隣に家が建っているなどの場合は、昼間でも十分な採光が期待できません。
天窓は、壁面の窓と比較して約3倍もの光を取り込むことができます。
1日を通して、ほぼ一定の明るさを保てるので、天気のいい昼間に電気はいらないことが多いです。
ただ、天窓のみで採光を採ろうとしている場合は、天気に左右されるので注意が必要です。
曇り空の場合も考えなくちゃね。
光熱費を節約できる
天窓は、建物の高さを利用した自然換気システムです。
窓で有名な大手日本企業YKKapによると、天窓は通常の窓と比べて、約4倍もの風を通すことができます。
天窓の中には、開閉可能なタイプもあり、暑い夏には天窓を開けることで、室内の空気を自然に循環させ、涼しい風を取り込むことが可能です。
また、昼間は、天窓から差し込む明るい自然光のおかげで、照明器具の使用頻度を大幅に減らすことができます。
自然の力を最大限に活用することで、電気代、冷暖房費の両方を削減し、家計に優しい住まいを実現できます。
自然を感じられる
天窓は、単なる窓ではなく、上質な光と風を室内に取り込むための特別な入り口です。
天窓から眺める夜空や昼の流れる雲は、忙しい毎日を送る大人たちの心を癒し、穏やかな時間を提供してくれます。
天窓のある暮らしは、毎日が特別な一日に感じられるだろうな。
メンテナンスさえできれば、大きなデメリットはありません。
実際にモデルハウスで体験するのもいいかもしれません。
天窓の費用は約30万円かかる
一般的に、天窓は施行費が高くなるので、数十万円から数百万円程度かかります。
固定式天窓:約3万~6万円
可動式天窓:約10万~13万円
窓施工費:約6万~8万円
窓の種類(樹脂製、木製など)、大きさ、設置場所、施工の難易度などによって、価格は大きく異なるので注意してください。
けっこう天窓って高いのね…。
本当に天窓は必要なのか相談した方が良いですね。
天窓を選ぶ際の注意点
天窓を取り入れると、部屋が明るくなり、開放感が生まれます。
しかし、天窓を選ぶ際には、設置場所や窓の種類、遮熱・断熱対策など、注意すべき点がいくつかあります。
例えば、設置場所によっては、日中の日差しが強すぎて暑くなってしまったり、逆に冬場に寒くなってしまったりすることも。
また、窓の種類によっては、結露が発生しやすくなったり、断熱性が低かったりすることも考えられます。
これらのことを考慮せずに天窓を選んでしまうと、後から「もっとこうすればよかった」と後悔してしまいます。
どの場所にどんな種類の天窓を設置すれば良いのかわからない…。
一度、建築のプロに相談してはどうでしょうか。
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天窓の結露対策はできる!
天窓は、室温と外気温の差が大きい冬場などに結露が発生しやすい部分です。
ここでは、天窓の結露対策のポイントを解説します。
断熱性の高い窓とサッシを選ぶ
Low-Eガラスや複層ガラスを選ぶことで、結露を抑制できます。
アルミサッシでは枠部分で結露するので、樹脂サッシを選びましょう。
Low-Eガラスって?
表面に特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングしたガラスのことです。
夏は涼しく、冬は暖房熱を外へ逃がさないのが特徴ですね。
断熱材を適切に施工する
天窓の立ち上がり部分の壁が結露しやすいので、その部分の壁には断熱材を適切に施工してもらいましょう。
また、天井付近は湿気を含んだ暖かい空気が溜まりやすいので、換気経路を考えてもらう必要があります。
天窓の設置に慣れている業者や建築士に相談しましょう。
この辺りは専門性が高い部分なので、知っている施工業者は少ないかもしれません。
換気をこまめにする
室内外の温度差を少なくすることで、結露を防止できます。
また、湿度を下げることで、結露を抑制できるので、除湿器などを置いても良いですね。
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天窓のよくある質問
天窓の後付けは可能ですか?
後付けは可能です。
ただし、既存の屋根を一部葺き替え、一部の天井を撤去する必要があるため専門業者に相談することをおすすめします。
天窓のメンテナンスは必要ですか?
はい、定期的な清掃や点検が必要です。
特に、結露が発生しやすい場合は、こまめな換気や清掃が重要です。
また、シーリング材の劣化や破損は、雨漏りの原因となるため、定期的に点検し、必要に応じて交換しましょう。
天窓の種類にはどのようなものがありますか?
天窓には、大きく分けて固定式、開閉式などがあります。
固定式: 開閉できないため、採光専用。
開閉式: 手動または電動で開閉でき、換気も可能。
天窓はやめとけって本当?最悪?|まとめ
天窓は、室内に自然光を取り入れ、開放的な空間を作り出す魅力的なアイテムですが、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
天窓は、専門性が高い部分なので、天窓の設計と施工に慣れている業者や建築士に相談してくださいね。
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